ページ読み込み中
課題

競合って避けるべきもの? ハーブティーを売りにしたカフェの新規出店を考えている経営者です。出店場所について、ショッピングモール内か、住宅地に近い場所かで迷っています。 購買意欲のある人が集まるところと考えるとショッピングモール内が良いと思うのですが、すでに純喫茶とタピオカティーの店が営業しているため、競合になることが不安点です。一方、住宅地近くの物件は、競合は近くにないものの、通りすがりの人数が多いとは言えません。 競合がいる場所に出店する際、メリット・デメリットのどちらが上回るかを測る手段はありますか? カフェ経営者


カフェに限らず、一般的に立地は重要なポイントですよね。
すでに何店舗か営業されていて、常連がついているなら新店舗をめざして来てくれるかもしれませんが、新しいブランドの場合ではそれも難しいものです。

通りすがりの人が多い場所ほど売り上げがいいというのは当然で、これは大きなメリットとなります。 一方で、人通りが多い場所ほどコストが高くなる傾向があるのがデメリットです。
店舗の立地により、どの程度の利益が必要なのか、どの程度の販売量が必要なのか、ひいては営業に関わる経費が変動します。
ですので、毎月の必要経費を考慮して損益分岐を比較し、住宅街近くとショッピングモール内のどちらの方が有利かを考えるのが基本的な手段です。

ここでの経費ですが、賃料だけではなく、ショッピングモールの場合「売り上げの何%を渡す」などの取り決めがある場合もあります。 また、気をつけるべきなのが人件費です。
来客数が多いほど、また店舗が広いほど、何人で回さないといけないかが変わってくるので注意してください。人件費は店舗規模によらず必要な最低限の固定費と、規模により増加する変動費に分けて考えましょう

また、カフェには基本的にコンセプトがあります。 “森のような静けさの中でハーブティーを味わう“のようなコンセプトの場合、ごちゃごちゃした雰囲気のショッピングモールはそもそも合わないですよね。
特に、カフェは回転が悪い業態ですので、来店客数を伸ばして利益を上げるためにはリピーターの獲得が重要です。そのためにも、コンセプトを好きになってもらえるよう立地とのフィットを考える必要があります。

ただ、ご質問者様の不安点は競合の存在とのことですが、必ずしも「競合が多い=デメリット」とは言えません。 例えば秋葉原の電気街や枚方の家具団地のように、同じ業種の店舗が集結することにより人が集まるというメリットもあります。
一概にゼロサム(一方の利益が他方の損失になること)になるわけではなく、ショッピングモールにはカフェがあるだろうと期待して訪れる人が増えるということも十分考えられるのです。
また、競合がいれば、他店が混んでいる場合に「じゃあこっちにしよう」と来てもらえることもありますし、「ショッピングモールに行けばカフェがあるだろう」というイメージで来る人もいますよね。

もちろんキャパシティが小さければ、逆に「こっちは混んでいるな、もう一つのカフェに行こう」となるパターンもありえます。そうなると、いくら通行量が多くてもメリットが十分生かせないため、店舗の規模との兼ね合いを考える必要があります。
モールのなかで目立つ立地なのかどうかにも依存しますので、メリットをどの程度活用できるかは状況によりますが、競合の存在はメリット・デメリット両方の面をもっています。

このように、単に通行量と競合の存在だけで良し悪しを比べるのではなく、必要な賃料、人件費、見込める販売量、テナントの広さや客席のキャパシティ、使える宣伝費といった情報も加えて検討する必要があります。

そのショッピングモールにはどれくらいの人が来るのか?そもそもカフェは足りていないのか?競合となる店の客席は何%くらい埋まっているのか?といった情報は、実際に見に行くことである程度把握することができますので、ぜひ調査に行かれてみてはいかがでしょうか。