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課題

コンサートの来場者数の増やしたい プロオーケストラの事務局に勤務している者です。演奏会の来場者数がなかなか伸びず、どうすればより多くの人に来場してもらえるのか悩んでいます。演奏会では様々な曲を知ってもらいたいという思いで、知名度の低い曲もプログラムに盛り込んでいるのですが、コンサート来場者数を伸ばすためには、親しみやすい曲を演奏するなどプログラムの内容自体を検討し直すしかないのでしょうか? オーケストラ事務局


演奏会の来場者数は次の公式で決まると考えられます。「演奏会の来場者数=認知率×来場意向×来場可能率」。この公式をもとに、来場者数を増加させるために何ができるのか、それぞれの要素に分けて考えてみましょう。

1.認知率を上げる

ここでいう認知率とは、演奏会の存在を知っている人の割合のことです。演奏会の認知率が高ければ高いほど、実際に演奏会に足を運んでくれる人も増えるはずですよね。

認知率を上げるためにできることとしては、何と言っても広報に力を入れることです。様々な場所にポスターを貼ったり、チラシを配ったりするなどして、演奏会に関する情報がより多くの人の目にとまるようにしましょう。

また、新聞や雑誌などに広告を載せることができれば、さらに認知率の向上が期待できます。もちろん多額のお金を費やさなくても、団員一人一人が積極的に宣伝を行うことで認知率を上げることもできます。

知人や近隣住民に直接演奏会の告知を行ったり、FacebookやTwitterなどのSNSを活用して演奏会情報を拡散させたりするなど、団員一人一人が集客のために何らかの行動をとることも広報の一環になります。

2.来場意向

来場意向は、実際に演奏会に行く気持ちを持っているかどうかを指します。演奏会の存在自体は知っていても、実際に行きたいと思う気持ちが起きなければ来場には至りません。

来場意向を上げるためには、まず今の段階でどのような人がどのような目的で演奏会に来ているのかということを把握する必要があります。

例えば、今回の相談者さまのように、クラシック音楽のファンで知名度の低い曲をどんどん開拓したいと思っている人もいれば、それほどクラシック音楽に詳しいわけではないけど有名な曲を生で聴いてみたいという人、また、子供の情操教育として親子で来る人、特に目的があるわけでないけど、知人に誘われたから来てみたという人など、来場する人の好みや価値観、ライフスタイル、クラシック音楽との関わり方や来場理由は様々です。

オーケストラとして大切なのは、こうした様々な人、色んな来場理由の中から、どんな人にどんな価値を提供したいのかを考え直すことです。

現在の来場者の来場意向をさらに上げたいのか、あるいはこれまでクラシック音楽やオーケストラとは縁遠かった人を新たなターゲットとしたいのかによって、来場意向の具体的な上げ方は変わってくるでしょう。

お話にあった、「プログラムの中身を再検討する」ということは来場意向を上げる一つの方法ではありますが、そのやり方が本当に適切かどうかは、団としてどんな人に演奏会に来てほしいと思っているのかによるといえます。

3.来場可能率

来場可能率は、実際に演奏会に行くことができるかを指します。予定が合わなくて行けないという個人的な理由や天候なども含まれますが、演奏会の運営側が考慮できることとしては、演奏会が行われるホールの交通の便ということが挙げられます。

たとえプログラムが魅力的であっても、交通の便が悪いところではなかなか人も集まりませんよね。より多くの人に来場してもらうためには、できるだけ公共交通機関での来場が容易なホールで演奏会を行うことが望ましいと言えます。もちろんのホールの音響や収容可能人数などによってはアクセスのあまり良くない場所で開催せざるを得ないこともあると思います。

その場合は、送迎バスを用意するなどの対策を考えて、来場の障壁となる要因を少しでも減らすことも大切です。