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戦略の実行力


今日は 1 日スーツを着て外回りをしていました。あまり馴染みのない業界ばかりだったのですけど、まったく違ういくつかの業界で、共通するチャレンジがあって興味深かったです。

戦略の実行。

戦略というのはある程度論理的に導かれるため、極端に言えば、ある程度考えられる人が担当すれば、誰がやっても似たような方向に落ち着くことが多いのではないかと思います。ブルーオーシャン戦略が机上の空論でしかない、という批判を浴びるのも、ここに原因があるように思います。

一方で、実行フェーズは違います。実行フェーズになると、行動主体となる人の数が戦略策定時と比べて格段に多くなります。当然一枚岩にもなかなかなれませんし、反発やしがらみが顕在化してきます。頭ではわかっているんだけれど、と言いつつ行動できなかったり、そもそも気に食わないという理由で非協力的だったり、「現場をわかっていない」という魔法のような言葉で戦略を否定したり。まあたくさん実行しない理由が出てくるもんだ、という組織は多いのではないでしょうか。

僕が今まで見させていただいた / 勤めてきた企業を考えると、実行力がある組織というのは、

  1. 絶対的/カリスマ的リーダーが存在している
  2. 誰でも実行できるような、システマティックなプロセスが存在している

のいずれかであるように思います。

絶対的リーダーは創業社長に多いですが、日産のゴーン社長あたりもこういうタイプなのではないでしょうか(実際どうなのかは知らんけど10/18 0.04 am 追記:日産はプロセスも整備しているそうです。さすがですな)。従業員や構成員からの信頼が厚く、この人のために働きたいと思わせるリーダーか、めちゃくちゃ怖いリーダーです。必ずしも社長さんでなくてもよくて、部長でも課長でもこういう方はいらっしゃいます。絶対的リーダーは非常にわかりやすいのですけれども、属人的な面を否定できません。アップルのジョブズ氏が亡くなってからアップルが不安視されたのも、ジョブズ氏のリーダーシップがアップルの組織としての強みではなくて、彼個人の強みだった点も影響しているのではないかと思います。

一方のプロセスの方は、時間はかかりますが、属人性はありません。誰が来ても、そのプロセスに則る限りにおいて、しっかりと実行までたどり着けます。そのプロセスが文化にまで昇華すれば、その組織はものすごく強くなると思います。ホジョセンが、プロセスデザインにこだわっているのも、それが戦略の実行力に直接結びついているからです。実行できない戦略は、絵に書いた餅でしかありません。

ちなみに、実行力がない組織に共通する特徴としては、

  1. 誰も何も決めない
  2. リーダーの朝令暮改が日常的で、現場やスタッフが指示を信頼していない
  3. 過去の成功体験に固執する
  4. 完璧主義

といったことが見えてきます。この話もいつか機会があれば。